謙虚なコンサルティング
今日は本を紹介したいと思います。「謙虚なコンサルティング」エドガー・H・シャイン、英治出版、2017です。
この本は、これから独立開業する人だけでなく、現在GMPコンサルタントとして活躍している方々に読んでいただきたい本です。
内容的には経営コンサルタントの本ですが、GMPコンサルタントもクライアントは組織であり、話す相手は組織に属す人間です。その点で、コンサルの姿勢を学ぶのに良い本だと思います。
私が以前通ったコンサル向けの講座で、こんなことを聞きました。「コンサルタントとして成功し、長続きしている人はごく少数である」ということです。
これは日本だけでなく、アメリカでも聞いていますので、多分どの国にも共通したことではないかなと思います。
その講座では、成功できないコンサルタントや長続きしないコンサルタントは、自我が強くて協調性がないとか、自分の損得を判断基準にしているとか、自分の能力を食いつぶして自滅するとか、多くの課題を列挙していました。私達コンサルタントへの戒めとして冒頭に言われたことなので、言葉はきつかったです。しかし、言われたことは一つとして間違っていませんでした。
「基本的に相手の立場に立てない人はコンサル失格」だそうです。というか同感です。
本書は、筆者(エドガー・H・シャイン)の経験した事例を通して、コンサルの取り組み姿勢を教えてくれるお勧めの一冊です。