コンサルタントの役割

2019年9月22日

昔、アメリカのGMPコンサルタントから聞いた話です。私がコンサルタントになる前の話でしたので、かなり前のことです。しかし、今もコンサルタントの役割は変わってないので、ここで紹介します。

私「アメリカのコンサルタントは何をしているのか?」
GMPコンサル「コンサルタントの役割は3つある」と言って、以下の役割を話してくれました。

クライアントからみた役割:
①問題解決のための助言をしてもらう。
②会議に出席してもらい、自分たちの議論に関して客観的な立場から意見を言ってもらう。
③自分で言えないことを、自分の代わりにコンサルタントに言ってもらう。

最も多いのは、もちろん①です。しかし、②と③も意外にあるのです。

日本では①や②に近いものの、すこし違うことが期待されているように感じます。例えば、GMPの要件を満たしているか、他の会社はどうしているかということにより関心があるようです。

前者はGMPの知識を広く深く身につけることで対応できます。

後者は気をつけて下さい。全く同じ条件、アプリケーションを多く経験することはないでしょう。そして、経験したとしてもそれを伝えることはできません。だからといってガイダンスに書かれた一般論では、コンサルタントの助言としては軽すぎます。

そこに伝える工夫が必要です。それがアメリカのコンサルが話していた①なんだと思います。どのように伝えるか、コンサルのスキルが問われるところです。