セミナースライド

随分前の話ですが、自分は何種類のスライドを持っているのか確かめたことがあります。7千枚まで数えてやめました。それ以来数えていません。手持ちの現役のスライドは、今では1万枚ぐらいはあると思います。

中には陳腐化したものもありますが、多くのものはアップデートしています。陳腐化したものは、お蔵入りと称して旧スライド保管ホルダに入れて祀っています。今まで活躍してくれたスライドなので、簡単には捨てがたいものです。

振り返ってみると、スライド作成には随分時間をかけてきました。

GMPコンサルタントが研修を行うときは、多くの場合スライドを使用したレクチャー形式になります。ですから、スライドの作成は欠かすことのできない仕事です。

しかし、スライドはあくまでも視覚的教材です。アイキャッチのためのものです。

私達の仕事は話して伝えることです。スライドに書いた内容の何倍の情報を相手に伝えているのか考えてみました。

普通、スライドに何文字ぐらい書くものでしょうか?例えば、このスライドは16,7年前から使っているスライドです。懐かしい!

このスライドの文字数は、44文字です。それに絵が4枚はられています。そうすると、スライド1枚の文字数は、ざっくり100文字ぐらいですかね。

一面文字だらけの私のスライドをワードにペーストして、文字カウントしたら167文字ありました。これが限界でしょう。だいたい100文字として計算してみます。

私の話すスピードは、330文字/分程度です。そして、私は1枚のスライドを使って平均3分話します。話す内容にもよりますが、60分のセミナーならスライド20~25枚程度使います。90分のセミナーなら38枚がぎりぎりです。計算が合いませんが、だいたいこれを目安でスライドを作成しています。(1枚平均3分を切ると結構焦ります)

スライドに書かれた文字が100字、話す字数が990字/3分

990÷100≒10

私の場合は、1枚のスライドの情報の10倍を伝えています。この情報をスライドに書いたら990文字。もうスライドではありませんね。

あくまでも私がモデルですが、スライドに書いた情報の10倍を伝えていることになります。

ところで上のスライドですが、このスライドを使うときは一度室内を暗くして見てもらいます。そこで左右のスライドを比較して、見やすさを体験してもらっていますので、5分ぐらいの説明をしています。