クライアントはあなた自身を買う

2019年9月22日

以前、あるGMPコンサルタントから聞いたことがある話です。ちなみに、あるコンサルタントは私の先生ではありません。長年の知り合いという程度の方です。誤解が生じないように前もって言っておきます。この人は、アメリカ人のコンサルタントです。二人でアメリカのコンサルティング事情について話をしていたときのことです。

コンサルティング会社は平均点以上のコンサルテーションをしてくれるが、優秀なコンサルテーションを提供できるのは個人のコンサルタントだと言っていました。

この差は何なのか、ヒントをくれました。大きなコンサルティング会社のコンサルタントは、その会社のマニュアルで動いているので、平均点以上のコンサルができるとのことでした。しかし、本当に優秀なのは個人のコンサルタントだということです。

コンサルティング会社のコンサルタントが平均点以上ということは、平均点以下のコンサルタントもまた個人のコンサルタントということになります。これは納得です。

今は平均点以下でも落ち込む必要はありません。拾う神っているもんです。

経営コンサルタントの世界では、よくこのように言われています。独立する前に、コンサルティング会社に入って修行して、自分のクライアントを持って独立するとよいそうです。いきなり独立するのではなく、コンサルティング会社のマニュアルで平均点以上に育ててもらい、そこから自分を頼りにしてくれる会社を複数持って独立するのが確実な方法らしいです。

これはGMPコンサルタントにも当てはまりそうですね。ただし、会社のクライアントを「奪って」というのはどこの世界でも通用しませんので、「譲ってもらう」という感じをイメージしてください。

まずは平均点以上のコンサルタントを目指すことから始めるとよいでしょう。

いや、はじめから優秀ですという方も大勢いるでしょう。コンサルタントの能力が備わっていれば、一気に独立することも可能です。世の中には、引く手あまたという方もいますから。…うらましい!

どちらの道を選択するにしろ、最終的にクライアントはあなたの価値を買うことになります。「クライアントはあなたの会社のサービスを買うのではなく、あなた自身を買うのです」とは、とある経営コンサルタントの言です。

「あなた自身」の人間関係を買う、「あなた自身」の話し方を買う、「あなた自身」から提供されるサービスを買う。どんな形であろうと、買っていただく主薬(X)主役は「あなた」です。

クライアントが惚れ込んで買ってくれる自分になりましょう。(応援します!)