実践学習の重要性(経営的な目線で差別化を図る)

2019年9月22日

あくまでも学習レベルのことです。

私は中小企業診断士の資格を維持するために、2~3ヶ月に及ぶ診断実習というものを受けることがあります。平均するとだいたい年1回ぐらい受けています。土日はほぼ潰れてしまいますし、徹夜もよくあるほどハードな実習です。数人がグループになって、中小企業の経営診断を行います。

まずその企業を知るために、業界の情報を収集して学ぶところからスタートします。市場、製品、競合、環境などいろいろな切り口から、その企業のビジネスの仕組みを学びます。そして社長とのヒアリングや財務、営業、人事、経営面からその企業の置かれている状況を分析します。ときには遠出をして現場調査や、アンケート調査など、ありとあらゆることをします。そして最終的に経営戦略を策定して、事業計画を助言するという実践学習です。コンサルタントの必須能力、診る、書く、話すが問われる場です。

このブログに来ている方には、あまり縁がないかもしれませんね。

私は、GMP遵守はある種の経営学だと思っています。法律、ガイダンス、科学論文、業界標準、査察のトレンドの知識だけでなく、その現場で働く人の労働環境や会社の経営戦略、組織行動、心理学までも時には意識する必要があるかもしれません。GMPの現場が経営学的に見てコストセンターである限り、外的要因だけで話ができる領域ではないと思うのです。

プロのGMPコンサルタントになるには、このような実践的な学習も必要ではないかと考える次第です。多くの場合、GMPコンサルタントの仕事は持っている情報の伝達になっていますから、ここまで考えることはないのかもしれません。^_^

しかし、そのような目線で助言できれば、他のコンサルタントに対して差別化になるでしょうね。