「話す」スキルの前に
コンサルタントの登竜門といえば、手っ取り早いのはセミナーや研修の講師でしょう。そのため「話す」というスキルは、初期の頃から必要になってきます。しかし、その前にやらなければならないことがあります。それは、「話す」ための資料の作成です。
私達コンサルタントが講師として登壇する時に、配布したり使用するのがレジュメやスライドです。それを作らなければなりません。
GMPを学ぶ人達にはレジュメは馴染みがなく、敬遠されます。ある場所で、一度聞いてみたことがあります。
「このような研修には一般的にレジュメを使うのですが、これでいかがでしょうか」とレジュメの下書きを提出しました。しかし、「スライドを使用して、配布資料もスライドにしてほしい」と言われました。理由は、スライドの方が慣れているからとのことでした。
パワポのスライドがいいみたいですね。
パワポのスライドも、一般的なプレゼンの本に書いてあるような作り方ではなく、字がたくさんある方が喜ばれます。情報伝達が主な目的なので、参加者はかなり多くのメモをとります。「できればスライドに書いておいてほしい」というのが人情でしょうか。
アイキャッチやレジュメの項目だけで話を聞くということに慣れていませんので、スライドを作成して、ある程度「文章」を入れておくとよいでしょう。
しかし、全ての情報を文章にしたらどうでしょうか。配布資料としてはいいかもしれませんが、プロフェッショナルな仕事ではないですね。たまに文字だらけのスライドを読んでいるだけの講師がいます。これでは講師は必要ありません。そのような講師にはならないで下さいね。
スライドをどのように作るかは、別の機会に紹介します。以下のスライドは、私がまだ駆け出しの頃に作ったものと、昨年作ったものです。経験とともに変化しています。