コンサルに必要な3つのスキル

2019年9月22日

コンサルタントの世界でよく言われていることです。コンサルタントには3つのスキルが必要です。それは、①診る、②話す、③書くというスキルです。

これはGMPコンサルタントにとっても重要なスキルです。

GMPの世界では、コンサルタントの適格性を「十分な教育、訓練、経験またはその組み合わせ」として要件化しています。この要件は、GMPに従事する職員の要件「教育、訓練、経験またはその組み合わせ」に「十分な」という言葉が足されただけです。

職員が成長して要件を十分満たしたら、コンサルタントになれるような感じですね。果たして、これだけでコンサルタントになれるのでしょうか?

答えは"NO"です。上記のコンサルタントの適格性は、GMP要件(GMPの知識と経験)の切り口から見た場合のことです。実際に売れっ子のプロコン(プロのコンサルタント)になるには、GMP要件以外のことも求められます。

ある時、アメリカの友人に尋ねたことがあります。

「○さんに日本でコンサルしてもらいたいので、紹介してほしい。」
以前、○さんがコンサルタントになったので、何かあったら紹介すると言われていたので連絡しました。すると、こんな返事が返ってきたのです。

「コンサルになったのは2年前なので、今もコンサルかどうかわからない。コンタクトしてみる」とのことでした。

これはアメリカでは常識的なことのようです。アメリカでは、コンサルタントはとても人気があります。製薬会社に入ってGMPに携わった人は、誰でもなりたい職業です。收入もダントツに高く、かっこいい!将来の夢といった職業です。

しかし、現実は厳しく、そこで生き残るのは容易ではありません。多くの人がコンサルタントとして独立し、2~3年でやっていけずに再就職しているのが現状です。

すなわち、GMP要件を満たすだけでは生き残れないということです。本当のプロとしてやっていくためには、その他の能力も求められます。その基本中の基本となるのが、前述の3つのスキルです。

先天的にこの3つのスキルに秀でた人もいます。そのような人は売れっ子のコンサルタントになること間違いなしでしょう。

しかし、天性の能力を持っていなかったとしても案ずることはありません。

この3つのスキルは、訓練で身につけて磨き上げることができるからです。